Notion AIの基本と活用法！文章作成・要約・翻訳の使い方を解説

「スケジュール管理やタスク管理を効率化したいけれど、AIの使い方がわからない」と悩む方は多くいます。Notion AIを活用すれば、あらゆる管理業務を自動化できます。しかし、機能が豊富なため、何から始めれば良いのかわからないのが現状です。

この記事では、Notion AIの基本的な使い方から応用テクニックまで、実践的な活用方法を詳しく解説します。記事を読めば、AIの力で効率的な業務管理を実現できます。
» Notionの基本的な使い方と活用方法を解説

» Notionのスマホ利用におすすめ！
カレンダーとタスク管理に特化したアプリはこちら

Notion AIを使う前に知っておきたい基礎知識

Notion AIは文章作成やデータ管理を効率化するアシスタントです。Notion AIでできることや特徴を基礎知識として解説します。

Notion AIでできること

Notion AIで実現できる主な機能は以下のとおりです。

タスク管理やプロジェクト進行でよく使用する表やグラフの作成も自動化できます。文字数の利用制限もないため、長文の編集や要約作業も容易です。データベースの作成や編集作業も、AIの支援で効率的に進められます。

Notion AIの特徴

文章生成AIの中でも、Notion AIには独自の特徴があります。コンテンツの文脈を理解し、適切な提案や要約の生成が可能です。パソコンやスマートフォンなど、さまざまなデバイスで利用できます。入力したい内容を自然な日本語で指示できるため、AIの知識がなくても簡単に操作できます。

Notion AIの基本的な使い方

Notion AIの基本的な使い方を以下の項目に沿って解説します。

Notion AIの始め方

Notion AIを始めるには、以下の手順で進めましょう。

アカウントを新規登録する人

アカウントの新規作成とログイン方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
» Notionのlogin方法を解説！アカウント作成から始める使い方ガイド

Notionのアカウント作成はメールアドレスやGoogleアカウントを使用して数分で完了します。AI機能の起動は、スラッシュコマンド(/ai)やスペースキーなど複数の方法があるので便利です。

すでにアカウント作成済みの人

Notionの料金ページ内にある「始める」ボタンからNotion AIを有効化することができます。
» Notionの料金ページはこちら

プロンプトの使い方

プロンプトは、AIに指示を出すための入力文です。効果的なプロンプトを書くためには、できるだけ具体的な指示を出しましょう。文字数や形式を指定すると意図した回答を得やすくなります。複雑な内容は段階的に指示を出し、AIの回答を見ながら調整します。

スペースキーを入力してNotionAIを呼び出すことができます。

/ai を入力してNotionAIを呼び出すこともできます。

AIの返答がいまいちだった場合は、望む結果が得られるまで繰り返すことが可能です。

Notion AIの代表的な機能と使い方

Notion AIの代表的な機能は以下のとおりです。

文章の生成

文章の生成機能は、ブログ記事やビジネスメール、SNS投稿など、さまざまな形式の文章を自動で作成できます。作りたい文章のテーマや目的を入力するだけで、AIが適切な文章を提案します。1,000文字以上の長文も数分で生成でき、文字数の制限もありません。

専門用語を含む技術文書や感情表現を重視したマーケティング文章など、用途に応じた調整も可能です。生成された文章は、人間らしい自然な表現に編集できます。プロジェクトの企画書や報告書など、業務で必要な文書作成の時間を大幅に短縮可能です。

文章の編集・校正・リライト

文章の編集機能は、既存の文章を改善するために役立ちます。AIが文法や表現の誤りを指摘し、より自然な日本語表現へと修正します。文章の続きを書いたり、専門用語を平易な言葉に置き換えたりと、読者に合わせた調整が可能です。校正機能は、誤字脱字の確認に加え、句読点の位置や段落の構成まで細かくアドバイスします。

「続きを書く」以外にも特定の文章を長くする方法もあります。長くしたい文章を範囲選択してから、NotionAIを呼び出し「長くする」を押すことで利用できます。

要約機能

要約機能を使えば、長文の内容を短時間で把握できます。実用的な要約のポイントは以下のとおりです。

要約する文章の長さは自由に設定できます。10,000文字の文章を1,000文字に要約するのも、Notion AIなら簡単です。AIが文脈を理解して要点を抽出するため、人間が読んで理解しやすい要約文が完成します。会議の議事録や報告書の要約など、情報共有の効率化に役立てましょう。

要約したい文章を指定することもできます。使い方は以下のとおりです。

① 要約したい文章の範囲を選択します。
② 「AIに依頼」を押します。

③ AIに対する指示を入力して実行する
→ 指示の例「選択した範囲の文章を要約してください」

翻訳機能

翻訳機能は、英語や中国語など14言語に対応しています。専門用語や業界特有の表現も適切に翻訳でき、ビジネス文書や技術文書の多言語化に最適です。原文のニュアンスを保ちながら、自然な表現に翻訳できます。翻訳した文章は、すぐに編集や修正が可能です。文字数に制限がないため、長文の翻訳も1度に完了します。

翻訳前の英語の文章

日本語に翻訳した後の文章は以下のとおりです。
見出しブロック、引用ブロック、コードブロックの形を維持したまま翻訳されていることが確認できます。

翻訳の仕方は翻訳したい文章を範囲選択してからAIに対して指示を出すことで翻訳することができます。
指示の例：「見出しなどのブロックのタイプはそのままで日本語に翻訳してください」

アイデアの意見交換

アイデアの意見交換機能は、ブレインストーミングを利用します。1つのテーマに対して複数の視点からアイデアを提案してくれるので、新たな発想が生まれやすい方法です。プロジェクトの企画立案やマーケティング戦略の検討など、創造性が求められる場面で活躍します。

使い方は以下のとおりです。
① 「スペースキー」を押します。
② 「アイデアをブレインストーミング」を選択します。
③ プロンプト（AIへ指示するテキスト）を入力してEnterを押します。

ToDoリスト・タスク管理

ToDoリスト・タスク管理機能で実現できる内容は、以下のとおりです。

» NotionAI タスク管理テンプレートはこちら

AIが入力された情報を分析して、自動でプロパティの情報を更新します。AIによる記入は「ページ編集時に自動更新」やそれぞれのレコードごとに手動で更新を選ぶことができます。

「タスクの優先度」や「分類」では選択肢をAIにより自動生成して割り当てたりが、あらかじめ選択肢を選んでもらうこともできます。一方で、内容によってはAIによる分類がしづらく精度がいまいちな場合もあります。その場合は、AIプロパティへのプロンプトを工夫したり、補助的に利用することも検討しましょう。

テーブルの作成

テーブルの作成機能を使えば、データの可視化が簡単です。数値データを入力するだけで、目的に合った表やグラフを自動で生成します。売上推移や予算管理など、ビジネスで必要な資料作りに役立ちます。作成した表はChrome拡張機能プ利用して、プレゼンテーション資料にも活用が可能です。
» Notion Slidesでスライド資料を作成

NotionAIで作成されたテーブルには見出しを設定するとさらに見やすくなります。
見出しを表示する方法は以下のとおりです。

① テーブル右上の「・・・」ボタンを押す
② 「列見出し」「行みだし」のトグルを押すと表示が切り替わります。

Notionには表形式を行う方法として、データベース機能があります。複雑な情報管理やフィルター、並べ替えをする場合はデータベースの利用が適していることが多いです。
テーブル機能のメリット・デメリットを理解した上でどちらの形式を採用するか決めましょう。

テーブルのメリット

・シンプルな表形式での情報表示に最適
・1回限りの静的なデータ整理に便利
・ページ内で完結する小規模なデータの整理に効果的
・データベースより軽量で素早く作成可能

テーブルのデメリット

・ソート・フィルター機能が制限される
・他のページやデータベースとの連携が困難
・大規模データの管理には不向き
・データの動的な更新や自動化が難しい

グラフ・図の作成

NotionAIのグラフ・図作成機能は、データ可視化のために便利な機能です。専門知識がなくても、テキストによる指示だけで見やすいグラフを作成できるため、個人利用からビジネスまで幅広く活用できます。

NotionではMermaidという機能を活用してグラフ・図の機能を利用できます。NotionAIへ指示を出すことでかんたんに使いこなすことができます。
作成できる主なグラフ・図の種類は以下のとおりです。

Notion AIを使う際の注意点

Notion AIを活用する際の注意点は以下のとおりです。

情報の正確性を確認する

AIが生成する情報には、事実と異なる内容が含まれる可能性があります。数値データや専門的な情報は、必ず信頼できる情報源で確認が必要です。生成された文章は人間が内容を精査し、誤りがないか確認しましょう。会議の議事録や報告書など、重要な文書は複数人で確認してください。

重要な意思決定には、AIが生成した情報だけでなく、他の情報源や引用元も確認しましょう。

著作権に注意する

AIが生成した文章には、著作権で保護された内容が含まれる可能性があります。他者の著作物を無断で使用すると、法的な問題に発展するので注意してください。生成された文章は引用部分を明記し、適切な出典を示す必要があります。画像や音楽など、メディアファイルの使用は慎重な判断が必要です。

機密情報を入力しない

AIに入力してはいけない機密情報は以下のとおりです。

機密情報の漏洩を防ぐには、AIに入力する情報を事前に確認する習慣が大切です。文書内の機密情報は、一般的な表現に置き換えるか削除してから入力しましょう。チーム内で機密情報の扱いに関するガイドラインを共有し、情報セキュリティの意識を高めることが重要です。
» Notionのセキュリティ対策を徹底解説

ワークスペース内のアクセス権限

NotionAIはワークスペース内のアクセス権限を継承します。つまり、特定のページやデータベースへのアクセス権限を持つユーザーのみが、そのコンテンツに対してAI機能を利用できます。

機密情報や重要なデータへの不正アクセスを防ぐためにも定期的にメンバーのアクセス権限が適切かを確認しておきましょう。
» 【Notionのセキュリティ対策完全ガイド】情報漏洩や不正アクセスのリスクを減らす方法とは？

Notion AIの使い方に関するよくある質問

Notion AIの使い方に関するよくある質問は以下のとおりです。

Notion AIは無料で使える？

Notion AIは20回までの無料トライアルを提供しています。トライアル終了後は、月額8〜10ドルの有料プランへの加入が必要です。年間プランでは、月額換算で20%程度の割引が適用されます。以下の3種類のプランがあり、ユーザー数や機能に応じた選択が可能です。

有料プランではファイルアップロードの容量アップやページ履歴の期間延長、セキュリティ管理機能が利用可能です。無料トライアルでAIの基本的な機能を体験し、自分の用途に合っているか確認できます。複数人でワークスペースを共有する場合は、メンバーとゲストでコストが大幅に異なるので注意して利用しましょう。
» Notionの各料金プランを紹介！

Notion AIのサポートを受ける方法は？

Notion AIのサポートを受ける際は、ヘルプセンターの情報を確認しましょう。基本的な使い方やトラブルシューティングの手順が詳しく解説されています。コミュニティフォーラムでは、他のユーザーの体験談や解決策を参考にできます。解決が難しい問題は、サポートチームに直接問い合わせることも可能です。

他のAIとの併用は可能？

Notion AIと他のAIツールを組み合わせて利用できるサービスは、以下のとおりです。

Notion APIを活用すれば、他のAIツールとのデータ連携が可能です。ChatGPTで生成した文章をNotion AIで編集したり、DeepLの翻訳結果をNotionに取り込んだりできます。各AIの特徴を理解し、用途に応じて使い分ければ、より効率的な作業が実現できます。

まとめ

Notion AIは、スケジュール管理やタスク管理を効率化する強力なツールです。無料トライアルから始められ、月額8ドルからすべての機能を利用できます。文章の生成や編集、翻訳や要約など、多彩な機能で業務の効率化が可能です。他のAIツールとの併用で、生産性をさらに大きく向上できます。

情報の正確性の確認や著作権への配慮、機密情報の取り扱いには注意が必要です。AIの特性を理解し、適切に活用すれば、業務効率の改善とワークフローの最適化が実現します。

hal_shu

エンジニア

普段はエンジニアとして、Webサービスの開発からスマホアプリの設計・実装まで幅広く携わっています。 これまでに、Notion API を活用したスマホアプリ「Calendar ＆ Todo Notion」や、LINE Bot「Notiz-メモ」などのツールを開発してきました。利用者目線で『欲しいと思う機能や情報』を意識しながら開発を進めることを大切にしており、このブログでも、その視点で役立つ情報をお届けしています。Notion の活用術やノウハウに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください！